消化管知覚異常を改善させる運動時多感覚情報処理の電気生理学的検証
【研究分野】リハビリテーション科学・福祉工学
【研究キーワード】
過敏性腸症候群 / 体性知覚過敏 / 運動療法 / 活動量 / リハビリテーション / 生活習慣 / 感作 / ストレス / 体性感覚 / 内臓知覚 / 運動介入 / 消化器 / 運動誘発電位
【研究成果の概要】
過敏性腸症候群(IBS)は,内臓知覚と体性知覚に関わる神経基盤の活動に特徴がある.IBSは運動等の介入によって症状が軽減する.本研究はIBS18名と無症状者10名を対象に運動を4週間実施させ,消化器症状の改善と脱感作が生じるという仮説を検証した.運動介入の効果は,一日の平均歩行量が7000歩よりも多い群では少ない群よりも有意に消化器症状が低かった.体性知覚には運動量の違いまたは症状の変化によって違いは検出できなかった.IBS有症状者が4週間の運動量を7000歩以上に保つと消化器症状は減弱するが,体性知覚は変化しないことがわかった.これらの機序は脳内感覚情報処理の解析により証明されるべきだろう.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
田山 淳 | 長崎大学 | 教育学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
原 元彦 | 埼玉県立大学 | 保健医療福祉学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)