骨格筋ミオシン1分子から多分子への階層化に伴うシステム機能発現の解明
【研究分野】生物物理・化学物理
【研究キーワード】
生物物理 / ミオシン / 1分子計測 / 筋肉 / スティフネス / 骨格筋ミオシン / ナノバイオ
【研究成果の概要】
生体内環境に近い多分子が共存するフィラメント上における、骨格筋ミオシン1分子の力学特性を捉える事を試みた。ミオシン1分子のスティフネスを計測し、ミオシンの硬さには異方性があることを示した。力を出す方向に引っ張ると硬くなって力を出し易く、反対方向に押すと紐のように柔らかくなり、反発力を軽減する機構があることがわかった。この計測から、筋肉の中で力を出し終えたミオシンが、他の分子の力発生の妨げになることを回避するための巧みな1分子力学特性があることが判明した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2008 - 2009
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)