オピオイド受容体の分布と構造が犬と猫における作用の種差におよぼす影響
【研究分野】獣医学
【研究キーワード】
オピオイド受容体 / 中枢神経 / mRNA発現量 / 分布 / 種差 / 脳 / 脊髄 / 動物種差 / mRNA / 発現量 / 免疫組織化学染色
【研究成果の概要】
犬と猫でオピオイドの鎮痛作用や副作用に種差が生じる要因を明らかにするため、中枢神経系におけるオピオイド受容体の分布に着目し、受容体の分布領域や受容体のmRNA発現量を比較した。
脳や脊髄において犬と猫ではオピオイド受容体の分布領域に大きな違いは認められないものの、視床、中脳水道周囲灰白質、脊髄背根神経節などの領域でオピオイド受容体のmRNA発現量に違いが認められた。これらの領域は鎮痛作用に重要な役割を果たすため、犬と猫で中枢神経におけるオピオイド受容体の発現量が異なることが作用の種差に関連することが示唆された。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)