振動子ネットワーク:生命現象の理解と予測を目指したモデリングと理論枠組みの構築
【研究分野】ソフトコンピューティング
【研究キーワード】
同期現象 / 体内時計 / 複雑ネットワーク / 分岐 / 概日リズム / ネットワーク
【研究成果の概要】
主要な成果は以下の通りである.体内時計ネットワークのモデリングと解析によって、時差ボケの原因を理解し、その回避方法を提案することを明らかにした.相互作用の強度によってリエントラント的に同期状態が不安定化することを見出した.細胞極性の秩序化を振動子ネットワークの枠組みで捉える理論を構築した.空間に広がる振動子ネットワークの境界条件がパターンに与える影響を調べた.
【研究の社会的意義】
体内時計ネットワークのモデリングと解析によって、時差ボケの原因を理解し、その回避方法を提案することができた.さらに,マウスを使った実験で提案手法が有効であることを示すことができた.時差ボケは我々の健康上重要な問題である.また,シフトワーカーの健康被害とも関係する社会的に注目されている問題である.そのようなものに理論的にアプローチできたことは学術的にも社会的にも意義があることだと考えられる.
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)