モザイク状体性遺伝子変異に起因する血管奇形動物モデルの開発
【研究キーワード】
血管奇形 / 遺伝子治療 / ゲノム編集 / 動物モデル / 遺伝子導入 / アデノ随伴ウイルスベクター / 血管腫 / 体性突然変異 / モザイク変異
【研究成果の概要】
体表・軟部組織の血管奇形の病態解析、治療的介入方法の開発のため、「Creリコンビナーゼの作用時期調整」、「複数のLoxP配列を用いた確率論的な変異遺伝子の組み換え」、「ゲノム編集」を組み合わせて用いたシステムのデザインを進め、pUC19ベクターにクローニングしたマウスゲノム配列上に、クローニング作業を進めた。また、in vivoでマウスの血管内皮細胞のゲノムを編集する方法として、アデノ随伴ウイルスベクター(AAV)に着目し、野生型の状態で血管内皮細胞に最大の指向性を有するカプシドを明らかにし、指向性にかかわる部位にバリアント配列を導入するための改変カプシドプラスミドを作成した。
【研究の社会的意義】
体表・軟部組織の血管奇形は、従来、血管腫として呼ばれていた疾患群であり、特に広範な病変を有する症例においては整容的、機能的障害に加えて疼痛、出血などの症状を呈することから終生にわたって、外科的治療や血管内治療を繰り返す必要があり、既存の治療には限界がある。本研究によって開発した技術は、実際の症例に即した動物モデルを作成し、変異を有する病変内のゲノムを修復する、新しい治療開発を進める礎となる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
栗田 昌和 | 東京大学 | 医学部附属病院 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【配分額】6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)