分泌型シナプス形成因子と受容体の複合体によるシナプス分化及び神経回路構築機構
【研究分野】神経・筋肉生理学
【研究キーワード】
シナプス形成 / シナプス可塑性 / 神経栄養因子 / シナプス / 海馬 / 神経科学 / 脳・神経 / 神経細胞 / 可塑性
【研究成果の概要】
分泌型シナプス形成因子であるCbln1は、2つの受容体GluD2とNeurexinの機能をリンクさせ、シナプスの形成と分化を制御する。海馬CA1神経細胞においては最も遠位部のTA層に、GluD2に類縁するGluD1受容体が限局して局在しており、TAシナプスで観察されるLTDの成立に関与することが明らかとなった。またノックアウトマウスの解析から GluD1の区画化には、Cbln1、Cbln4が必須であることを見出した。このことはneurexin-Cbln-GluDタンパク質複合体が小脳以外でのシナプス形成および神経回路構築においても機能することを強く示唆するものである。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)