MEKのSUMO化によるERK経路の制御機構と発癌における異常の解明
【研究分野】病態医化学
【研究キーワード】
癌 / ERK / SUMO / MAPK / Ras-MAPK症候群 / MEK
【研究成果の概要】
ERK経路(Raf-MEK-ERK)は増殖や分化のみならず、癌をはじめとする様々な疾患に深く関与する。我々は最近、MEKがSUMO化修飾を受ける事を新たに見出した。そこで、本研究ではその生理的意義と疾患への関与を検証した。その結果、SUMO化されたMEKはキナーゼ活性が著しく低下していた事から、MEKのSUMO化はERK経路を負に制御している事が明らかとなった。また、癌遺伝子RasはMEKのSUMO化を阻害する事を見出した。従ってRasは、Rafの活性化のみならずMEKの脱SUMO化を行う事で、ERK経路の異常活性化と発癌を強く惹起している事が示された。
【研究代表者】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2011 - 2012
【配分額】3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)