胃癌腹膜播種の早期診断・モニタリングを目指した新規バイオマーカーの確立
【研究分野】消化器外科学
【研究キーワード】
胃癌 / 腹膜播種 / 腹腔内化学療法 / バイオマーカー / 胃癌腹膜播種 / 遺伝子診断
【研究成果の概要】
腹腔内化学療法を行った68症例より得られた1268検体の腹腔洗浄液サンプル中のCEA mRNA定量測定を行った。68症例中39例に胃切除が施行された。手術前CEA mRNA Indexが100未満であった20症例のMSTは41.8ヶ月、100以上の19症例のMSTは20.8ヶ月であり有意差を認めた (P<0.001)。多変量解析の結果、「術前洗浄腹水中CEA mRNA Index 100以上」は胃切除症例における独立した予後危険因子であった (P=0.042)。腹腔洗浄液中CEAmRNA値は予後予測可能な新たなバイオマーカーとして期待される。
【研究代表者】