TERT複合体が司る造血幹細胞制御と骨髄機能不全
【研究分野】血液内科学
【研究キーワード】
造血幹細胞 / エピジェネティクス / クロマチンリモデリング / BRG1 / BRM / TERT / クロマチンリモデリング因子
【研究成果の概要】
造血細胞においてBRG1は前駆細胞や分化した細胞の一部にも発現する一方で、BRMは長期再構築能を持つ未分化な造血幹細胞に特異的に発現しており、造血幹細胞の維持にはBRMが重要である可能性を考えられた。BRMノックアウトマウスを用いて解析を行ったところ、造血幹細胞移植においてBRM欠損造血幹細胞は特異的に失われ、BRMが造血幹細胞の長期再構築能維持に重要であることが示された。このときBRM欠損造血幹細胞では細胞周期が活性化しており、BRMは造血幹細胞の静止期維持に貢献していることが示唆された。これらの性質はいずれも造血幹細胞特異的に見られ、BRMが造血幹細胞特異的な制御因子であると考えられる。
【研究代表者】
【研究協力者】 |
須田 年生 | | (Kakenデータベース) |
岩間 厚志 | | (Kakenデータベース) |
山下 真幸 | |
|
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)