非コード反復配列RNAの発現を主因とした多段階発癌の発癌機構の解明と制御
【研究分野】病態医化学
【研究キーワード】
分子腫瘍学 / 非コードRNA / ミトコンドリア / 非コードRNA / 癌 / YB-1 / 膵癌 / YB-1
【研究成果の概要】
癌は癌遺伝子・癌抑制遺伝子の変異に伴う多段階発癌が主要な発癌経路であると推定されているが、なぜそれらの遺伝子変異が最終的に雑多な遺伝子異常を伴う細胞癌化に結びつくのかはいまだ明確になっていない。本申請では、多段階発癌の初期の遺伝子異常の段階から非コード反復配列RNAが発現し、DNA修復因子であるYB-1蛋白と結合し細胞質に局在させることを明らかにした。この反復配列がゲノムDNAやミトコンドリアDNAの変異修復を阻害することで、細胞内環境を攪乱しDNA損傷を惹起することをつきとめた。反復配列RNAのYB1への結合を阻害するなどの介入法によって発癌を抑制できる可能性が示唆された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
伊地知 秀明 | 東京大学 | 医学部附属病院 | 講師 | (Kakenデータベース) |
前田 愼 | 横浜市立大学 | 医学系研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)