統合的ゲノム解析によるがん細胞集団進化の解明
【研究分野】ゲノム医科学
【研究キーワード】
ゲノム / エピゲノム / クロマチン / クローン進化 / 微小環境 / 不均一性 / 可塑性 / ドライバー変異 / ノンコーディングRNA / 腫瘍内多様性 / がん / 発現制御 / 進化 / 幹細胞 / エクソーム
【研究成果の概要】
治療抵抗性腫瘍細胞のサバイバルおよびクローン進化、さらに腫瘍微小環境に対する適応について解明すべく、腫瘍細胞集団内のゲノム不均一性とエピゲノムの可塑性についてヒト腫瘍検体および腫瘍細胞の解析を行った。
グリオーマ再発に際してアルキル化剤治療によりミスマッチ修復異常を来したクローンは高頻度にC>T変異を生じ、悪性転化を引き起こす。また、腫瘍内微小環境において形成される低pH状態下では転写因子SREBP2が活性化され、酢酸代謝に関わるACSS2などの遺伝子発現誘導、腫瘍細胞増殖をもたらした。
エピゲノム変異は腫瘍の発生・進展の過程でクロマチンドメイン、遺伝子、制御領域など様々なレベルで生じる。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
堤 修一 | 東京大学 | 先端科学技術研究センター | 特任准教授 | (Kakenデータベース) |
石川 俊平 | 東京医科歯科大学 | 難治疾患研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2012-05-31 - 2017-03-31
【配分額】217,750千円 (直接経費: 167,500千円、間接経費: 50,250千円)