エストロゲンによる脂肪細胞の褐色化を介した代謝恒常性維持機構の解明
【研究分野】産婦人科学
【研究キーワード】
エストロゲン / 中枢神経系 / 肥満 / 女性ホルモン / 褐色脂肪 / 糖尿病 / 中枢神経 / シグナル伝達 / 性ステロイドホルモン
【研究成果の概要】
本研究では、閉経後女性が肥満をきたすメカニズムについて、動物モデルを用いて検討した。エストロゲン受容体rapid, non-genomicシグナル特異的ブロックマウスは、野生型マウスに比べ体重増加をきたし、自発的活動性と熱産生が低下し、白色脂肪組織の褐色化(ベージュ化)が抑制されており、脳視床下部において脱リン酸化酵素であるPP2Aの活性が低下していた。本マウスにPP2A活性化薬を脳室内投与すると肥満が改善した。以上から、エストロゲン受容体rapid, non-genomicシグナル経路が、中枢神経系のPP2Aの活性化を介してエネルギー代謝に関わっていることが示唆された。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
瀧本 英樹 | 東京大学 | 医学部附属病院 | 講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)