血管新生の「質」を向上させる創傷治療戦略の開発
【研究分野】形成外科学
【研究キーワード】
血管 / 創傷治癒 / VEGF / VEGFR2 / 発現制御 / 発生・分化 / 循環器・高血圧 / 血管新生 / 細胞・組織 / 臨床
【研究成果の概要】
皮膚・軟部組織が損傷・欠損すると、これを復元すべく内因性の創傷治癒機構が発動する。その過程において中心的な役割を果たすのが周囲の血管からのいわゆる「血管新生」であると考えられている。本研究では、この創傷治癒における血管の変動を、従来の「血管新生」の枠組みにとどまらず、より包括的に「創傷血管網リモデリング」と称し、その全容の解明を目的として遂行された。その結果、創傷血管網リモデリングの主体は、血管の増殖や分枝増加よりむしろ、血管径の増大や血流増加、創収縮に伴う血管の方向性の変化であり、特に前2者については、各種変異マウスの解析により、VEGF/VEGFR2シグナルに依存していることをつきとめた。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【配分額】25,220千円 (直接経費: 19,400千円、間接経費: 5,820千円)