カロリー制限によるSREBP1/LXRを介した細胞傷害・炎症抑制および代謝の変化
【研究分野】実験病理学
【研究キーワード】
老化 / 寿命 / カロリー制限 / SREBP1 / ノックアウトマウス / 脂肪組織 / SREBPI / LXR / 細胞傷害 / 炎症
【研究成果の概要】
カロリー制限(CR)による抗老化・寿命延長作用のメカニズムとして、白色脂肪組織の形質変化(脂肪細胞の小型化、代謝の活性化、炎症の抑制)が重要であり、さらにこの形質変化にsterol regulatory element binding protein (SREBP) 1cが関与している可能性を検証した。CRを行ったSREBP1cノックアウトおよび野生型マウスの解析から、CRによる白色脂肪組織の形質変化のうちSREBP1cにより制御されていると考えられる4つの遺伝子群を同定した。加えて、108週齢現在、自由摂食群、CR群とも、SKOマウスの生存率が抑制されており、またCRに伴う最大体重の減少率がSKOマウスにおいて抑制されているようであった。今後、さらなる検討が必要であるが、本研究成果はCRの作用の一部にSREBP1cが関与している可能性を強く支持するものである。
【研究代表者】