大動脈および肺動脈の低侵襲治療における 4D flow MRI を用いた血流評価
【研究分野】放射線科学
【研究キーワード】
4D Flow / MRI / フェーズコントラスト / 先天性心奇形 / フェーズコントラスト法 / 血流解析 / 4D flow / 血流 / 4D flow MRI / 慢性血栓塞栓肺高血圧症 / ファロー四徴症
【研究成果の概要】
MRI検査の2D-PC法で血流計測を行うことができるが、今回は3次元的な情報をもつ4D Flow法を利用した。4D Flow法はこれまで撮像に 15-20分程要していたが、高速撮像法により5分間で撮像できた。肺動脈内の渦流が続く時間を計り肺動脈の血圧を類推することができたが、乱流や逆流が多いと不正確になった。渦流は肺動脈血流の計測を不正確にする原因となるので、渦流を確認することが必要と考えられた。
【研究の社会的意義】
4D Flow法を5分間で撮像可能として、実臨床の撮像にも取り入れられるようになった。また、肺動脈内の血流計測はこれまでも重要視されていたが、渦流や螺旋流のような非層流が、計測結果に影響を及ぼすことが明らかとなった。血流パターンの情報がないまま撮像断面を決定することは誤差を生じる原因となるため、血流状態を 4D Flow で把握してから、測定断面を決定することが重要であることがわかった。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【配分額】4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)