ゲノム編集技術とiPS細胞を利用した脳腫瘍に対する遺伝子細胞療法の開発
【研究分野】脳神経外科学
【研究キーワード】
脳腫瘍学 / ゲノム編集 / 幹細胞 / 自殺遺伝子
【研究成果の概要】
はじめに、ヒトiPS細胞から分化誘導した神経幹細胞(NSC)にウイルスベクターを用いてHSV-tK遺伝子を導入した。脳腫瘍モデルマウスにHSV-tk発現NSCを移植し、Ganciclovir (GCV) を投与したところ、著明な治療効果が認められた。つぎにゲノム編集によりHSV-tk遺伝子をiPSに導入したところ、細胞毒性により安定したiPS細胞株が樹立できなかった。そこで、遺伝子発現誘導システムを用いて、Tet-inducible HSV-tk導入iPS細胞を樹立した。治療用NSCを誘導し、脳腫瘍モデルマウスに移植後、GCVとDoxycyclineを投与すると、著明な治療効果が確認された。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
峯 裕 | 慶應義塾大学 | 医学部 | 訪問研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)