ポリコーム群タンパク質複合体を介する肝幹細胞の自己複製制御機構の解析
【研究分野】外科学一般
【研究キーワード】
幹細胞 / 自己複製 / ポリコーム群タンパク質 / エピジェネティクス / 肝癌
【研究成果の概要】
ポリコーム群(PcG)タンパク質は、ヒストン修飾を介して様々な発生関連遺伝子群の転写抑制に寄与する。我々はこれまでに、PcGタンパク質Bmi1が肝幹細胞の自己複製を正に制御していることを明らかにしているが、その作用機序は未解明である。本研究ではPcGタンパク質複合体構成因子のうち、標的遺伝子の転写抑制で重要な役割を持つRing1Bを対象として肝幹細胞における標的遺伝子の探索を試みた。その結果、肝幹細胞のRing1B下流候補遺伝子約900遺伝子を同定した。これらの遺伝子には、細胞周期やアポトーシス制御に関わるものが複数含まれていた。肝幹細胞の自己複製においてRing1Bは細胞周期やアポトーシス制御を担っているものと考えられた。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)