ゲノム多型とトランスクリプトーム解析の連結による、膠原病「鍵分子」の探索
【研究分野】膠原病・アレルギー内科学
【研究キーワード】
全身性エリテマトーデス / ANCA関連血管炎 / トランスクリプトーム / 遺伝子発現 / インターフェロン / 遺伝子発現プロファイル / ゲノム多型
【研究成果の概要】
トランスクリプトーム解析は発症や病態における「鍵分子」探索の手がかりを与えるが、日本人における膠原病の検討はこれまで少数である。本研究では、日本人活動性全身性エリテマトーデス(SLE)、ANCA関連血管炎(AAV)のトランスクリプトーム解析を施行し、健常対照群と比較した。各検体は3群のクラスターに例外なく分類され、既報のSLEに加え、AAVにおいても発現変動遺伝子群におけるⅠ型インターフェロン関連遺伝子の有意な増加が検出された。一部では発現変化が両疾患において逆方向であり、病態の違いに関連する可能性が示唆された。AAVでは、疾患感受性領域であるHLA class IIの発現低下が示唆された。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
古川 宏 | 国立病院機構相模原病院 | 臨床研究センター | 室長 | (Kakenデータベース) |
大橋 順 | 東京大学 | 理学系研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究協力者】 |
川﨑 綾 | 筑波大学 | 医学医療系 | 助教 | (Kakenデータベース) |
八谷 有紀 | 筑波大学 | 大学院人間総合科学研究科 |
|
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)