ヒト多能性幹細胞の分化誘導系を基軸とする膵島の制御機構の解明
【研究キーワード】
膵臓内分泌細胞 / 糖感受性インスリン分泌 / 膵臓 / 内分泌β細胞 / ヘテロ性 / ドパミン / 遺伝子発現 / 多能性幹細胞 / 内分泌 / インスリン分泌
【研究成果の概要】
本年度は、ヒトiPS細胞由来膵島とヒト膵島、マウス膵島における成熟化遺伝子の比較解析を行った。一方、発生途中から発現する代表的な2型糖尿病関連遺伝子としてC2CD4遺伝子があり、C2CD4遺伝子は核タンパク質であり、C2cd4遺伝子ノックアウトマウスでは、インスリン分泌能の低下が報告されている。C2CD4と相互作用する分子について、たんぱく質近傍ラベリング法により検索し、その結果、複数の候補分子を得た。今後詳細に解析する予定である。
膵島の機能制御において、ドパミンシグナルが抑制シグナルとして重要な役割を担っており、ドパミンD2受容体の重要性が報告されている。今回は、様々な解析からドパミンD1受容体がD2受容体と複合体形成を介して、抑制シグナルを調節していることを新規に見出した。D1-D2ヘテロ受容体の活性化により、一活性的に抑制シグナルが作動することが分かった。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【配分額】17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)