手術前後の高齢者の包括的アセスメントと身体・認知・社会機能変化に関する縦断研究
【研究分野】精神神経科学
【研究キーワード】
老年精神医学 / 精神医学 / 老年医学 / がん / 周術期 / 喫煙
【研究成果の概要】
胸部手術を受ける高齢がん患者144名を対象に、術前の包括的評価を行った。
多領域において一定数の患者が障害を有することが明らかになった。居住形態は、一般的な介護力の目安である1.5人以下のケースが57%であった。栄養スクリーニングでは、20-27%が低栄養ないし低栄養リスク状態と判定された。日常生活機能では、1階分の階段昇降に困難を感じる患者が7%、電話使用が困難(4%)、内服管理の困難は5.6%、食事の準備が独力で困難(30%)など幅広い障害を認めた。体系だった評価、ケアマネージャーの検討、セルフケアの教育資材、専門家のスーパーバイズ、重症度に応じたケアなどが重要と考えられた。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)