DNAメチル化制御によるネフロン数減少の治療の試み
【研究分野】小児科学
【研究キーワード】
小児腎・泌尿器学 / ネフロン数 / DNAメチレーション / エピジェネティクス / 母体低栄養 / 尿管芽分岐 / DNAメチルトランスフェラーゼ / 器官培養 / DNAメチル化 / 葉酸 / DNAヒドロキシメチル化 / 後腎 / DNMT1 / 小児腎臓学 / プログラミング / DNAメチル化酵素 / シグナル伝達
【研究成果の概要】
母体低栄養(NR)後腎ではDNAメチル化を担うDNA基転移酵素のうちDNMT1が減少しており、全般的DNAメチル化低下の一因と考えられた。また器官培養系でDNAメチル化を抑制すると尿管芽分岐、腎成長が抑制され、葉酸をNRラットに補給すると胎仔の尿管芽分岐、腎サイズ減少、糸球体密度、DNAメチル化低下が改善された。さらに器官培養系で葉酸を含むメチル基ドナー欠乏は尿管芽分岐、腎成長を抑制し、NR後腎を葉酸存在下で培養すると病態が改善された。以上からDNAメチル化は腎発生に必要であり、NR後腎の病態の一因はDNAメチル化低下であると考えられた。また葉酸によるネフロン数減少の予防の可能性が示された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
飛彈 麻里子 | 慶應義塾大学 | 医学部(信濃町) | 共同研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)