エピゲノム修復に基づく発達障害疾患の新規治療戦略
【研究分野】小児科学
【研究キーワード】
エピジェネティクス / エピゲノム / レット症候群 / MeCP2 / 遺伝子発現 / 修復治療 / 化合物 / バルプロ酸ナトリウム / 自閉症 / 神経疾患 / iPS / 遺伝子 / 治療 / ゲノム / 脳神経疾患 / 発現制御 / トランスレーショナルリサーチ
【研究成果の概要】
エピゲノムには、ゲノムにはない可逆性が存在する。そこで、エピゲノム異常に起因する発達障害疾患(Rett症候群)を対象にエピゲノム修復治療の可能性を検証した。当初、個々の遺伝子に作用する化合物の作製を予定したが、修復対象遺伝子が多数想定されたことから、グローバルな作用を有する化合物の探索を行った。その結果、本症に使用されている抗てんかん薬に多数の遺伝子を対象にしたエピゲノム修復を介した発現回復作用があることが神経培養細胞で判明した。さらにこの薬剤以上の作用を有する新規化合物を2種見いだした。この効果が新規に本症患者から作製したiPS細胞で確認できれば、本症の新たな治療薬候補になると考えられた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
黒澤 尋 | 山梨大学 | 医学工学総合研究部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
岡野 栄之 | 慶應義塾大学 | 医学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
永瀬 浩喜 | 千葉県がんセンター(研究所) | 研究所長 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【配分額】18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)