肺がんにおける3'非翻訳領域短縮による転写後制御の破綻と臨床的悪性度の相関の解明
【研究分野】腫瘍診断学
【研究キーワード】
肺がん / マイクロRNA / 選択的ポリアデニル化 / 転写後制御 / バイオマーカー / 非小細胞肺癌
【研究成果の概要】
近年がんにおいて3’UTRが短縮し(Alternative polyadenylation, APA)、miRNA結合部位が失われることで、miRNAを介した転写後制御が破たんするとの報告がなされた。肺がんにおけるAPAの全貌を明らかにするために、公開されているマイクロアレイデータベースを利用し、肺がんにおいて最もAPAを生じている遺伝子を同定した。肺がん手術検体を用いて解析すると、APAは肺がんの独立した予後不良因子となっており、さらにはPABPN1低発現と増殖マーカー高発現がAPAと相関していた。本研究により肺がんにおけるAPAの全体像が明らかとなった。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)