唾液メタボローム解析による膵癌早期診断システムの構築に関する研究
【研究キーワード】
膵癌 / メタボローム / スクリーニング / 定量的決定木 / new onset diabetis / 唾液 / 早期診断
【研究成果の概要】
今年度は、データの精度を向上のため、サポート・ベクター・マシーンと定量的決定木Adtree (Alternative decision tree)の組み合わせにより、相関に関係なく幅広い変数を同時に考慮して、高精度に識別する数理モデルを開発した。データは複数に分割して多施設データを模擬した評価試験を行い、またデータ解析上での評価試験も多数行った。具体的には最初に同一検体を何度も測定し、測定装置におけるデータのバラつきを確認し、これらを仮想的にノイズとしてデータ付加し、それでも精度が劣化しにくいモデルを開発した。クロスバリデーション試験やブートストラップ検定も実施し、ノイズに強いロバストなモデルを構築した。
大規模検診センターにおける実臨床応用に向けて、本研究用検体採取キット(Salivachecker)の導入を行い、倫理上の問題、運用上(採取・保管・輸送・解析・精度・結果のフィードバック・患者のフォローアップ)に問題ない事を確認した。COVID-19の影響で、大規模スクリーニングの開始には至らなかったため、次年度には膵癌・乳癌のハイリスクグループを中心に大規模スクリーニングを開始すべく準備を進めている。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
市川 大輔 | 山梨大学 | 大学院総合研究部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
杉本 昌弘 | 慶應義塾大学 | 政策・メディア研究科(藤沢) | 特任教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)