胃がんバイオマーカーとしての血清TFF3の起源の検討
【研究分野】腫瘍診断学
【研究キーワード】
胃癌早期発見 / バイオマーカー / 胃癌検診 / スクリーニング / 胃癌 / 血清 / TFF / 胃炎 / 早期診断
【研究成果の概要】
ヒト胃癌発見のバイオマーカーとして、血清TFF3がよいことがわかったが、胃切除をしても血清TFF3は低下せず、その起源は胃でないことが想定された。これを調べるべく、マウス、ラットに化学発癌を施し、胃癌を作成した。担胃癌動物の血清TFF3は高値であった。ラットでは胃切除をしても血清TFF3は低下しなかった。マウス、ラットで各種臓器を摘出し、担胃癌動物でTFF3タンパク、TFF3 mRNAが上昇している臓器を同定したところ、肝臓であった。小腸、大腸では逆にTFF3の発現は低下しており、正常発現部位ではネガテイブフィードバックがかかっているものと思われた。がんに誘導され、肝がTFF3の起源であった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
豊田 武士 | 国立医薬品食品衛生研究所 | 病理部 | 研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)