個々人の体内時計に基づく食後糖代謝予測モデルの構築と糖尿病予防への応用
【研究キーワード】
時間栄養学 / 血糖値 / 絶食時間 / 機能性食品 / 体内時計 / 糖尿病
【研究成果の概要】
本研究課題の目的は、個々人の体内時計・生活リズムを考慮した食後血糖値予測モデルを構築し、糖尿病予防に活用することとした。また血糖値抑制効果を有する食品や飲料摂取時における血糖値反応の個人差(レスポンダー・ノンレスポンダー)の要因を探索し、血糖値予測モデルとの併用により個別化栄養学への応用を目指す。
初年度は、健康な成人を対象として日常生活下における様々な生体情報を1-2週間程度取得した【研究課題 1】。なお2日間は、規定食を提供し、食事負荷試験を実施した。評価項目は、持続型血糖値センサー(評価期間は連続的に計測)、腸内細菌叢、栄養・食生活の評価(食事タイミング・食習慣に関する質問紙調査)、基本特性( 性、年齢など)、体格指標(身長、体重、BMI、体脂肪、筋肉量など)、活動量(3軸加速度計)、心拍数・血圧、その他の生活習慣などの質問紙調査などを実施した。参加者を追加し、一定の規模になった時点で、食後血糖値をメインアウトカムとし、機械学習 を行い、個々人の食後血糖値を予測するアルゴリズムを作成する。【研究課題 1】と並行して、若年者を対象に、朝食時に機能性食品を摂取する試行と夕食時に機能性食品を摂取する試行を比較した【研究課題 2】。評価項目は、【研究課題 1】と同様の内容とした。これまでの主な結果として、食後血糖値が高い夕食時において、機能性食品の血糖値抑制効果が高いことが示唆されている。今後、個人の腸内細菌叢や体内時計と機能性食品による血糖値抑制効果の関連を検討する。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)