胎生期低栄養によって精神疾患発症脆弱性が生じるメカニズムを探る
【研究分野】統合栄養科学
【研究キーワード】
胎生期低栄養 / 統合失調症 / 発症脆弱性 / 動物モデル / エピジェネティクス
【研究成果の概要】
わが国では低出生体重児が増加傾向にある。疫学研究の成果から、その原因の一端である胎生期低栄養は統合失調症をはじめとする精神疾患の発症脆弱性を生じさせることが示されており、早急な対策が求められている。本研究では胎生期低栄養と精神疾患発症脆弱性の形成との関連を検討するために、ラットを用いは胎生期低栄養暴露による動物モデルを作成した。胎生期の低栄養暴露と出生時体重の減少との関連は明らかであった。組織学的検討から、胎生期の低栄養暴露と成人期の海馬神経新生の低下との関連を示唆する結果が得られた。妊娠期間中の母ラットに対する観察から、母体への低栄養暴露が母性行動に変化を与える可能性も示唆された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
塩田 勝利 | 自治医科大学 | 医学部 | 講師 | (Kakenデータベース) |
西多 昌規 | 自治医科大学 | 医学部 | 講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
武井 教使 | 浜松医科大学 | 子どものこころの発達研究センター | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)