肥満に関与する腸内菌群の特定と腸内菌叢の改善による肥満予防の試み
【研究分野】統合栄養科学
【研究キーワード】
腸内菌叢 / 肥満 / 無菌動物 / 高脂肪食 / ノトバイオート / 動物モデル / HFAマウス / 無菌マウス / 代謝活性 / 代謝
【研究成果の概要】
BMIが高いおよび低い2群の健康成人男子から糞便を採取し、その菌叢構成を解析し、各群の糞便を無菌マウスに経口投与してHFAマウス群を作製した。その結果、投与糞便によって内臓脂肪に有意な違いが認められるHFAマウス群を作製することができたが、BMIの高低と相関のある菌叢構成は明らかではなく、投与糞便提供者のBMIとHFAマウスの内臓脂肪量との相関も明らかではなかった。作製したHFAマウスに高脂肪食を給与したところ、群によって高脂肪食に対する反応に差がある場合が示されたが、その差をもたらす菌群や菌叢構成は明らかにできなかった。
本研究は、ヒトの腸内菌叢と宿主の肥満に何らかの関連があることを示唆した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【配分額】5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)