時空間レジストレーション技術に基づく創傷管理の3次元統合情報提示システム
【研究キーワード】
レジストレーション / サーモグラフィ / 糖尿病足潰瘍予防 / RGB-Dカメラ / 3次元計測 / 創傷管理
【研究成果の概要】
創傷管理や予防のための,いくつかのモーダルのカメラ画像やセンサデータを重畳するためのレジスストレーション方法を作成し,それらに基づく,看護師向けのデバイス作成を目指している.具体的には,糖尿病足潰瘍予防をターゲットとし,足底におけるリスク情報を可視化し,情報提示するためのデバイスの実現を考えている.昨年度は,サーモグラフィ画像と3次元カメラ画像のレジストレーションの方法に取り組み,温度情報付きの足底3次元モデル作成を実現している.
今年度は,レジストレーション画像から,情報提示用のデータ提示を行うための画像処理や点群処理などに取り組んだ.具体的には,足サイズから,適正な靴の選択などを行うことを想定し,3次元点群からの足底面の自動検出,また,その検出面における当てはめなどから,足長や足幅の自動推定を実現した.ただし,無負荷状態での計測であり,立位時に比べて足のサイズが小さく計測されることから,それらの修正などについては,改めて改良予定である.また,温度情報については,情報提供のために,スーパーピクセルベースでの高温領域部の検出アルゴルリズムを作成し,模擬的に温度上昇させた炎症を模擬した領域における検出を実現した.異なるモーダル画像間とは別に,外来等では訪問時ごとにおける画像変化からの判断なども起きることから,撮影日が異なる同一の被験者のサーモ画像のレジストレーションを行う方法の開発に取り組み,また,それらから対応する温度変化の情報を重畳してアニメーション表示する方法などについても取り組んでいる.
【研究代表者】