社会ゲームの理論と実験:グローバル化・IT化社会における信頼と協調の多様なあり方
【研究分野】理論経済学
【研究キーワード】
社会ゲーム / 信頼 / ゲーム理論 / 実験 / 多様性
【研究成果の概要】
流動的で匿名性の大きい現代社会において、経済関係の自発的な構築・継続・解消によって規律付けやコーディネーションを行う仕組みを分析する「社会ゲーム」の理論・実験研究を行った。特に、自発的に解消可能な繰り返しゲームを取り上げ、理論面では、従来重視されてきたすべてのメンバーが同一の行動様式を選ぶ状態だけでなく、社会に、様々な異なる行動様式が共存する状態も安定であることを示した。また実験では、多様な行動様式が共存する状態の方がふつうであることを確認しただけでなく、1回程度の裏切りは許して、相手の協力を促すという行動様式もかなり頻繁に起こることを発見し、新たな理論分析に役立てた。
【研究代表者】