デング熱重症化予測アルゴリズムの開発
【研究分野】複雑系疾病論
【研究キーワード】
デング出血熱 / SNP / デング熱 / 重症化予測
【研究成果の概要】
本研究は、タイ人デング 熱患者を対象に、分子疫学的アプローチによって、 (1) 重症化と関連する宿主側(ヒト)多型、(2)臨床データと多型データを含めて予後を予測(重症化予 測)するためのアルゴリズム(ロジスティック回帰モデルと機械学習)の開発を目指す。
本年度は、遺伝子型解析を行ったIL1B遺伝子上流のrs1143623とLILRA3 ins/delのtag SNPであるrs103294について進化遺伝学的解析を行った。各SNPをコア多型としてiHSを計算したが、自然選択の痕跡は検出されなかった(rs1143623-G(派生型): iHS=0.497(p=0.619), rs103294-A(派生型): iHS=0.507(p=0.612))。ゲノムワイドにiHSを計算したところ、6番染色体のHLA領域に自然選択の痕跡が多数検出された。そこでHLA alleleとの関連解析を行ったが、DSSリスクと関連するHLA class Iアリルは検出されなかった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
西田 奈央 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター | その他部局等 | 上級研究員 | (Kakenデータベース) |
大橋 順 | 東京大学 | 大学院理学系研究科(理学部) | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-07-18 - 2023-03-31
【配分額】4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)