脳炎発症性パラミクソウイルスの神経伝播機序の解析
【研究分野】ウイルス学
【研究キーワード】
細胞 / 麻疹ウイルス / ニパウイルス / 膜たんぱく / アクセサリー蛋白 / 病原性 / 細胞内局在 / 個体内伝播 / 神経細胞 / AMCA培養系
【研究成果の概要】
本研究は、急性および持続感染後の再活性化により致死性脳炎を引き起こすパラミクソウイルス科のウイルスである麻疹ウイルスおよびニパウイルスの、神経細胞間伝播機序を明らかにすることを目的とした。ラット神経細胞をAMCA(on-chip agarose microchamber array)培養系を用いて培養し、蛍光蛋白発現組換え麻疹ウイルスを感染させる実験により、隣接する神経細胞間での麻疹ウイルスの伝播様式を明らかにすることができた。また、蛍光標識を付加したニパウイルス構成蛋白を作製し、細胞内での挙動を解析した結果、これまで知られていなかったウイルス蛋白同士の相互作用領域を同定することができた 。さらに、EGFP発現ニパウイルスを用いてアフリカミドリザル体内でのウイルス伝播をマクロに解析した。その結果、脳への伝播は比較的遅く全身感染後に起こることが明らかになった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
藤幸 知子 | 東京大学 | 医科学研究所 | 特任研究員 | (Kakenデータベース) |
小見 美央 | 東京大学 | 医科学研究所 | 特任研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
安田 賢二 | 東京医科歯科大学 | 生体材料工学研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】新学術領域研究(研究課題提案型)
【研究期間】2009 - 2011
【配分額】30,940千円 (直接経費: 23,800千円、間接経費: 7,140千円)