消化管分化の観点に立った胃癌の発症・進展・組織型決定の分子基盤の解明
【研究分野】病態医化学
【研究キーワード】
胃癌 / 胃腺腫 / 胃癌組織型 / 腸上皮化生 / エピジェネティクス / 消化管分化 / cathepsin E (CTSE) / Cathepsin E / CTSE
【研究成果の概要】
胃sig/por癌由来細胞株で強く発現し、胃tub1/tub2/muc癌由来株で欠失し易いCTSEを同定した。胃癌手術症例の検討から、CTSEは胃形質、かつ、胃sig癌のマーカーと考えられた。内視鏡切除した腺腫/tub1/tub2症例では、胃マーカー発現は腫瘍部:tub2>tub1>腺腫、周辺部:腺腫>tub1>tub2、腸マーカー発現は腫瘍・周辺部のいずれも腺腫>tub1>tub2であった。一方、胃sig癌症例では癌・周辺部のいずれも胃マーカー発現が高く、腸マーカー発現が低かった。腺腫/tub1/tub2では『胃形質を失い、かつ、腸への分化が不十分な背景粘膜から、分化度の低い腫瘍が発生し』易く、sigでは『背景の胃形質を反映して発癌する』傾向が、示された。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2012
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)