EBV胃癌の発癌研究から治療戦略まで-iPS、オルガノイド、ゲノム編集を駆使して
【研究分野】病態医化学
【研究キーワード】
胃癌 / オルガノイド / EBウイルス関連胃癌 / EBウイルス / 癌
【研究成果の概要】
本研究では胃オルガノイドの安定した樹立法の確立と応用に取り組んだ。胃癌手術検体104症例より正常胃およびEBウイルス関連胃癌を含む胃癌オルガノイドの樹立を行なった。ヌードマウスの皮下にオルガノイ ドを移植しxenograftを樹立し組織像が手術検体の組織と類似した形態を保持している事が確認できin vivo胃癌モデルとして適切であること が証明された。今後薬剤スクリーニングのためにオルガノイドを用いる際には細胞レベルのみならずin vivoの検証にも用いることが可能となり胃癌の薬効評価に用いていきたい。
【研究の社会的意義】
胃癌は日本人に多い癌であり胃癌制圧の為の基礎研究が急務である。これまでに多くの胃癌ゲノムデータが蓄積されているものの胃上皮培養法の欠如により胃発癌を端的に解析することが困難であり胃発癌分子機構は未解明であった。本研究では新たな胃培養モデルであるオルガノイドモデルの樹立に成功しEBV胃癌モデル構築を試みた。本モデルはEBV胃癌以外の胃疾患研究についても応用が可能であり今後広い分野に渡り胃研究の基盤モデルとなると考えられる。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2017-04-01 - 2020-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)