ステロイドによるリゾリン脂質合成酵素の発現制御機構の解析
【研究分野】皮膚科学
【研究キーワード】
脂質 / リゾリン脂質合成酵素 / ステロイド / 癌 / 脂肪 / グルココルチコイド受容体
【研究成果の概要】
リゾリン脂質合成酵素の一つであるAutotaxin(以下ATX)は、リゾフォスファチヂン酸を合成することで、多種多様な役割を発揮している。本研究では、ATXを高発現する細胞において、ステロイドホルモンによりATX mRNAが低下することを発見した。さらに、ステロイドを内服する患者では、内服開始前と比較して血中ATXの低下を認め、ステロイド内服量と血中ATX濃度は有意な逆相関を示した。また、マウスの精巣上体脂肪組織を用いた実験からは、これらの変化が脂肪組織からのATX 産生低下によるものである可能性が示唆された。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)