ラミニン分子を標的とした尿路上皮癌の新しい診断・治療法の開発
【研究分野】泌尿器科学
【研究キーワード】
バイオマーカー / 診断 / 治療奏効 / 膀胱がん / 癌 / 細胞外マトリックス / トランスレーショナルリサーチ
【研究成果の概要】
本研究では血清中のラミニンγ2単鎖(γ2単鎖抗体)が膀胱がんを含む泌尿器がんの診断指標になりうる可能性と、γ2単鎖の特異抗体が膀胱がんの分標的治療のDDSツールになる可能性について検証した。結果、血清γ2単鎖を測定するためのサンドイッチELISAを作製し、泌尿器がん血清中のγ2単鎖を測定したところ、膀胱がん、腎がんの血清で高値を示し、尿同様に血清中のγ2単鎖もこれら癌腫の診断指標となることを見出した。また、γ2単鎖がDDSの標的分子となる可能性を示す為に、マウスの膀胱内に膀胱がんの播種モデルを作製し、胱内注したγ2単鎖抗体が膀胱がん細胞を認識しているか否かについての免疫組織解析を行っている。
【研究代表者】
越川 直彦 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所) その他部局等 部長
(Kakenデータベース)