クロマチン調節因子に着目した胃癌(特にEBV関連胃癌)の病態解明
【研究分野】人体病理学
【研究キーワード】
胃癌 / EBV / ARID1A / EZH2 / Epstein-Barr virus / 病理学 / 癌 / ウィルス
【研究成果の概要】
胃癌、特にEBV関連胃癌におけるARID1AとEZH2の役割を、in vitro実験及び外科手術材料の形態学的研究の両面から行った。
マイクロアレイでは胃癌細胞株にARID1Aをノックダウンすると細胞増殖やDNA合成を促進する遺伝子発現変化が起きることが分かった。胃癌切除検体の非腫瘍粘膜において多数切片で免疫染色を行うと、ARID1Aが消失した微小な病変が複数見出され、EBV関連胃癌の発生素地となっている可能性が示唆された。EBVに感染した胃癌細胞株でEZH2はSTAT3メチル化を引き起こしていること、EBV関連胃癌でEZH2過剰発現が予後不良因子となることを見出した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)