エピジェネティック制御機構を利用した進行性/加齢性難聴治療法の検討
【研究分野】耳鼻咽喉科学
【研究キーワード】
エピジェネティクス / 加齢性難聴 / 亜鉛トランスポーター / 緑茶カテキン / EGCG / 難聴 / 薬剤標的 / 蝸牛 / マイクロアレイ
【研究成果の概要】
代表者は、進行性/加齢性難聴動物モデルDBA/2Jマウスに対するエピジェネティック調節剤の投与により、聴力低下が有意に抑制されることを見出した。
遺伝子発現網羅解析を実施し、定量的RTPCR法および免疫組織化学的検証により、蝸牛組織における亜鉛トランスポーターをコードするZip4(Slc39a4)遺伝子発現量の上昇と難聴進行抑制との関連が示された。Zip4発現上昇作用をもつ緑茶カテキン成分EGCG投与によっても聴力低下は有意に抑制された。以上、聴覚がエピジェネティクス制御により調節されること、および蝸牛細胞内での亜鉛取り込み能が聴覚機能維持に関与することが示唆された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
宮 冬樹 | 理化学研究所 | 統合生命医科学研究センター | リサーチアソシエイト | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)