マイクロプラスチックを介した魚貝類への化学物質曝露のモデル化と将来予測
【研究分野】放射線・化学物質影響科学
【研究キーワード】
マイクロプラスチック / 二枚貝 / PCBs / 添加剤 / 曝露 / 滞留時間 / 飼育実験 / モデル化 / イガイ / ムラサキイガイ / マイクロビーズ / 東京湾 / 消化管 / 蛍光ビーズ / 疎水性有機汚染物質 / 海洋汚染 / 海洋プラスチック / 有害化学物質
【研究成果の概要】
東京湾のムラサキイガイの内臓塊から、1個体あたり平均5個のマイクロプラスチック(MP)が検出された。破片の割合が高く,繊維状のものの割合は小さかった。ポリエチレン、ポリエチレン-ポリプロピレンコポリマーが主要であった。粒子の大きさは、20-80マイクロンのものが7割程度を占めた。 飼育実験の結果、イガイ消化管内のMPの滞留時間は4日から8日以内と推定された。モデル計算の結果、MP中汚染物質濃度が海水との平衡濃度であればMPの取り込み速度への寄与は無視できると推定された。一方、添加剤由来等でMP中濃度が平衡よりはるかに高いレベルで、疎水性が非常に高い場合、MPは有意な寄与を示す可能性が示された。
【研究代表者】