漂泳性ヒトデ幼生における摂餌・栄養代謝の特性に関する生理化学的研究
【研究分野】水圏生命科学
【研究キーワード】
ヒトデ / 幼生 / トランスグルタミナーゼ / ヒストン修飾 / 珪藻 / タンパク質 / 分離法 / 分析
【研究成果の概要】
棘皮動物イトマキヒトデの受精卵は胚を経てビピンナリア幼生となる。幼生は珪藻などを摂餌して成長し、ブラキオラリア幼生に移行する。イトマキヒトデ胚の細胞核にはトランスグルタミナーゼが存在する。このタンパク質の生成をそのmRNA と結合するモルフォリノアンチセンスオリゴの注入によって阻止すると、胚は正常にビピンナリアとなるが、ブラキオラリア幼生にはならない。13C標識珪藻を給餌すると、幼生の主要タンパク質 β-アクチンに13Cが取り込まれるがその割合は正常幼生に比べて低い。ヒトデに特徴的に存在し、ヒストンを2量化する本核タンパク質の働きが幼生の摂餌・栄養代謝にとって重要であると結論される。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
金子 洋之 | 慶應義塾大学 | 文学部(日吉) | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)