林木育種は人工林の遺伝的多様性をどう変化させたのか
【研究分野】森林科学
【研究キーワード】
遺伝的多様性 / 造林種苗 / スギ / 太平洋側天然林 / 日本海側天然林 / 林木育種 / 歴史的変化 / 天竜林業 / スギ精英樹 / 育種種苗の普及 / 超高齢林 / DNA分析 / SNP / 社寺林 / 人工林 / 育種種苗 / SNPマーカー / 造林史 / 核SSR / オモテスギ
【研究成果の概要】
わが国では、昭和30年代に始まった林木育種以前と以後で造林種苗は遺伝的に変化したと考えられる。そこで、静岡県天竜地方において成立年代の異なる林分の遺伝的多様性を、2種類の遺伝マーカー(SSR、SNP)を用いて比較し、以下のことを明らかにした。(1)遺伝的多様性は調査した年代間で大きな変化は認められない。(2)江戸時代植栽の超高齢林では、太平洋側天然林起源の系統が用いられていた。(3)明治期には、多くが太平洋側天然林起源の系統の種苗が植栽されたが、初期には日本海側天然林起源の種苗も一部用いられていた可能性がある。(4)精英樹系種苗は実際の林地でも確実に増加していた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
齊藤 陽子 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科(農学部) | 助教 | (Kakenデータベース) |
木村 恵 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 | その他部局等 | 任期付研究員 | (Kakenデータベース) |
内山 憲太郎 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 | その他部局等 | 任期付研究員 | (Kakenデータベース) |
袴田 哲司 | 静岡県農林技術研究所 | その他部局等 | 研究員 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)