南西諸島地史に基づく固有種リュウキュウマツと菌根菌群集の関係解明
【研究分野】森林科学
【研究キーワード】
菌根菌 / 外生菌根菌 / 菌根菌集団 / リュウキュウマツ / 南西諸島 / 高島 / 低島 / 菌根菌群衆 / 沖縄島嶼 / 高島・低島 / 菌根性きのこ / 菌根 / 生態学 / 環境 / 微生物 / 林学 / 土壌圏現象 / 琉球列島 / 菌根菌群集 / 森林生態 / 生物多様性 / きのこ / 共生系
【研究成果の概要】
高島と比べて、低島では、「動物散布種の菌」や「非風散布種の菌」は全く検出されず、「風散布種の菌」のみが存在していた。これは、過去に低島が海面下に沈み、菌根菌が一掃されたためと考えられる。全ての高島から「動物散布種の菌」や「非風散布の菌」が検出されたことから、過去に、高島間や大陸との間に陸橋が形成されていたと考えられる。そのような菌種が現在も生き残っていることは、移入後に水没がなかったことを示唆している。
【研究の社会的意義】
植物や動物では、地球規模での生物多様性分布について数多くの研究成果が蓄積され、生物多様性の理論構築や保全活動に反映されている。本研究は、菌根菌分野においてこれまで未知であった亜熱帯地域の菌根菌群集構造を解明しようとするものである。本研究で得られる亜熱帯での菌根菌群集の知見は、既知の温帯、熱帯での知見と統合することにより、地球規模での菌根菌の多様性分布の解明に道を開く上で、重要な学術的意味をもつ。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
奈良 一秀 | 東京大学 | 大学院新領域創成科学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2015-04-01 - 2020-03-31
【配分額】16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)