イヌの変性性脊髄症の臨床的・病理学的特質の解明とL-カルニチン投与の有効性の検討
【研究分野】臨床獣医学
【研究キーワード】
変性性脊髄症 / ALS / ウェルシュ・コーギー / DMスコア / レボカルニチン / バイオマーカー / 臨床治験 / 犬 / MUNE / 横隔膜 / 呼吸不全 / 超音波検査 / L-カルニチン / SOD1
【研究成果の概要】
人の筋萎縮性側索硬化症(ALS)で用いられる評価項目とパラレルな方法にて、変性性脊髄症(DM)に罹患したペンブローク・ウェルシュ・コーギーを縦断的に評価し、DMに適した評価項目を確立した。ALSの機能評価法として有望視されている運動単位数推定法(MUNE)を犬で確立することができた。レボカルニチン(LC)のオープントライアルでは、有害事象は認められず、DMスコアの減少度を用いてLCの有効性が示された。我々の開発したDMスコアは、DM機能評価スケールとして有用であり、また、今後、LCの有効性を検証する大規模な治験の実施は適当であると考えられた。
【研究代表者】