ステロイド/成長因子システムの中枢作用機構に関する研究
【研究分野】基礎獣医学・基礎畜産学
【研究キーワード】
脳・神経 / ステロイドホルモン / 成長因子 / プログラニュリン / 神経新生 / 神経変性 / 性分化 / 組織幹細胞
【研究成果の概要】
本研究においては、性ステロイドと成長因子の共役により誘導される周生期の脳の性分化や成熟後の神経保護作用の機構を解明することを目的とした。成長因子プログラニュリン(PGRN)遺伝子欠損マウス等を用いた解析の結果、エストロゲンはPGRNを介して青斑核の細胞数等に影響を与えることにより行動の性差を形成すること、PGRNは神経変性を抑制するとともに海馬歯状回の神経新生、運動学習機能、脳障害後のミクログリア活性化の制御等にも重要な役割を果たしていることが明らかとなった。さらに、PGRNの作用はGSK3βのリン酸化を介して細胞内に伝達され、LIMドメインをもつ遺伝子/タンパク質を介して発現することが示唆された。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
山内 啓太郎 | 東京大学 | 大学院・農学生命科学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
松脇 貴志 | 東京大学 | 大学院・農学生命科学研究科 | 特任助教 | (Kakenデータベース) |
高橋 伸一郎 | 東京大学 | 大学院・農学生命科学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2011
【配分額】44,980千円 (直接経費: 34,600千円、間接経費: 10,380千円)