ラテンアメリカ発展停滞のパズル
【研究分野】地域研究
【研究キーワード】
グローバル化 / 所得分配 / 周辺性 / 構造問題 / アカウンタビリティ / 経済統合 / 所得格差 / 中所得の罠 / ポスト新自由主義 / 構造主義 / 政治経済変動
【研究成果の概要】
ラテンアメリカ諸国経済のパネルデータを分析し、グローバルバリューチェーンへの参入、天然資源輸出の拡大はともにそれ自体が所得水準を上昇させるが所得格差を拡大する効果を通じて所得水準を押し下げること、しかし前者は教育水準の向上によって、後者は社会支出の拡大によって経済発展に与えるマイナスの影響を緩和できることが分かった。メキシコの地域レベルの政治社会データベースを構築し、従来国レベルのデータでは確認されていなかった条件付き現金給付政策が投票行動を与党に有利にする影響が確認された。ラテンアメリカにおけるオープンリージョナリズムの推進が質の高いグローバル化のために必要であることを見出した。
【研究代表者】