長期持続的成長の視点からのCSR活動と研究開発投資の相互関連に関する分析
【研究キーワード】
CSR / Innovation / diversity / work-life balance / corporate sustainability / intangible assets / employees / stakeholder management / innovation / firm-specific risk / trust / investment performance / stakeholders / signaling / investor trust / management forecasts / idiosyncratic risk / market-based risk / 企業の社会的責任 / 研究開発投資 / コーポレート・サスティナビリティ / 戦略的CSR / コーポレート・ファイナンス
【研究成果の概要】
本研究の目的は、コーポレート・サスティナビリティの観点から、CSR活動と研究開発活動の相互関連について、金融市場の評価の枠組みを用いて実証分析し、研究開発とCSRへの戦略的取り組みが持続的経営に結び付く経路とメカニズムを解明して、戦略的CSR研究の新たな視点を切り開くことである。2021年度は、対従業員CSRと組織の革新力の関係に分析を進め、学会報告(1)(2)と学術誌採択(3)の実績を残すことができた。
(1) Employee-Oriented CSR, Innovation, and Firm Value(日本ファイナンス学会第29回 大会報告、6月6日),(2)同GCCI 2021報告 (Corporate Social Responsibility, Sustainability, Ethics and Governance Lisbon, Portugal, 25 June。
(3) Suto,M.& Takehara,H.(2022) Employee-oriented corporate social responsibility, innovation,and firm value. Corporate Social Responsibility and Environmental Management,1;14;https://doi.org/10.1002/csr.2232。
(1)(2)は、対従業員CSRが企業の技術革新力と企業価値評価とどのような関係をもつか、2006-2016年の日本の製造業を対象に、職場の機会均等とワークライフバランスを非金銭的報酬とみなし、金銭的報酬との関連を含めた責任ある人的資源管理を通じて組織のイノベーション能力と企業価値に与える効果を検証した。(3) は、(1)(2)の学会における討論者・参加者及び学術誌審査員のコメントを受けて加筆修正し、2021年9月に投稿、修正を経て同12月に採択され、2022年1月Early viewが掲載。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
竹原 均 | 早稲田大学 | 商学学術院(経営管理研究科) | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)