自然保護地域における地域資源管理の実態把握と来訪者の貢献を含めた協働の再構築
【研究キーワード】
富士山 / 日光 / 那須 / 三陸 / 地域資源管理 / 協力金 / 基金 / ビーコン / 慣習 / 支払意思額 / 自然保護地域 / 国立公園 / 来訪者 / 協働 / 三陸復興国立公園 / 資源管理
【研究成果の概要】
2021年度は,富士箱根伊豆国立公園,日光国立公園,尾瀬国立公園,三陸復興国立公園の4公園を対象として,地域資源の管理に対する地域の関与の歴史的経緯の把握を行い,地域資源管理への来訪者の貢献方法の検討を行った。まず,富士山においては,新型コロナウイルス感染症拡大の影響から登山者が激減していたことから,登山者の貢献を考える前段階としての新型コロナウイルス感染症への対応状況を調査し,結果をとりまとめた(未公表)。また,日光国立公園においては,那須連山登山者にビーコンを携帯してもらい,登山行動記録から登山者の集中や分散の態様を明らかにし,研究成果としてとりまとめた(印刷中)。さらに,尾瀬国立公園では,登山者の旅行消費額を把握し,登山時期や訪問回数などの登山特性との関係性を明らかにしてとりまとめた(未公表)。最後に,三陸復興国立公園では,岩手県釜石市のDMCにヒアリング調査を行い,同八幡平市,同奥州市との比較から地域独自の財源の確保の意義や課題を把握した(未公表)。以上の調査の成果は,国立公園等の保護地域の管理,訪問者の貢献のあり方を検討する重要な基礎資料となり,2022年度を最終年度として,制度の展開,協働の方法論を分析,整理する必要がある。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)