ウエスト・ベンガル地域の水環境改善による住民の福祉向上と女性の役割
【研究分野】ジェンダー
【研究キーワード】
水資源 / 衛生 / 貧困 / ジェンダー / 地域研究 / 開発援助 / ベンガル / パルダ / 国際情報交換 / インド:バングラデシュ
【研究成果の概要】
平成21年度に行った研究実施項目を次に示す.
・ ジョソール(バングラデシュ)において,GPSを用いた対象村の地図の作成,フィールドテストキットによる対象村内のすべての井戸のヒ素検査(63基),対象村内の全世帯主の配偶者に対するアンケート(157サンプル)を行った.
・ アンケート結果をもとに,共分散構造分析により現地住民の水環境問題に対する改善意識構造を分析した.
・ Space Syntax理論を対象村の詳細な地図に適用することで,村の空間特性を分析し,水資源選択行動との関連について分析した.
・ 昨年度,インドで行った同様の調査と比較することで,住民の改善意識の相違とその要因,村の空間特性(視認性)が女性の水資源選択行動に及ぼす文化的障壁の影響の相違とその要因を明らかにした.
・ 分析結果から,水環境を自発的に改善するための開発援助の方法論について,地域間および地域内でも差異化を図る必要があり,集落の空間特性から開発援助の指針を選定するための知見を得た.
研究計画において挙げた平成21年度の実施項目は概ね遂行され,昨年度までの研究成果は,論文1編,国内学会発表2回,国際学会発表1回によって公表した.今年度の研究成果は,国内学会において2編を発表済みであり,また研究助成期間3年間における研究成果は査読付き論文として2編を投稿予定である.
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2007 - 2009
【配分額】3,300千円 (直接経費: 3,300千円)