国際工程間分業と企業の異質性を考慮した直接投資モデルの構築、および実証分析
【研究分野】応用経済学
【研究キーワード】
貿易自由化 / 経済政策 / 海外直接投資 / 生産性
【研究成果の概要】
本論文は、近年、比較的生産性の低い企業が途上国に進出している事実に注目し、その理由を明らかにしようとするものである。本論文では、まず、途上国で広くみられる国際分業を伴う海外直接投資を念頭にした簡単な理論モデルを提示し、自国と外国の間で要素価格差がみられ、また、貿易自由化などにより貿易コストがさらに低下するとき、海外直接投資を実行可能とする生産性のカットオフ水準が低下し、生産性が中程度の企業も海外直接投資を開始するという含意を導いた。実証分析では、日本企業の東アジア向けの海外直接投資に注目し、上記のメカニズムが成立しているかを確認した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2011 - 2014
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)