気候変動下の貿易自由化と世界食料市場システミックリスク:多地域DSGEモデル評価
【研究分野】経営・経済農学
【研究キーワード】
気候変動リスク / 世界応用一般均衡モデル / 作物モデル / 農産物貿易自由化 / 食料価格変動 / 社会厚生水準 / 農業政策 / 動学的確率的一般均衡(DSGE)モデル / 応用一般均衡(CGE)モデル / 水文モデル / 動学的確率的一般均衡モデル / 感度分析 / 食料自給・食料安全保障 / 気候変動 / 農業経済学 / 世界食料モデル / 食糧自給・食料安全保障 / 動学確率的一般均衡(DSGE)モデル / 水門モデル / 世界経済モデル
【研究成果の概要】
全球気候モデルの気候予測結果をもとに、作物モデルと世界応用一般均衡モデルを用いて、将来的な気候変動下における農作物収量変動の各国間ないし作物間の相関性(収量変動の同期性)と食料価格の変動幅の変化を定量的に分析した。その結果、将来の気候変動により世界同時不作・同時豊作による収量変動の同期性が強まり、多くの国で食料価格の年変動が拡大して社会厚生水準が低下する。また、農産物貿易の自由化による食料価格安定効果は、収量変動の同期性によって減少する。したがって、気候変動による収量変動の同期性の高まりは、農産物市場のシステミックリスクの原因であり、貿易・環境政策の立案はセイフティネット構築が重要である。
【研究代表者】